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2019/04/29 Mon,

慢性リンパ性白血病について


こんばんは。AXISの山田です。

今回は慢性リンパ性白血病について紹介します。

慢性リンパ性白血病は一般的に「血液のがん」といわれる白血病のひとつです。白血病にはいくつかの種類がありますが、細胞の種類から骨髄性とリンパ性とに分けられます。また未熟なリンパ球が増加する場合と成熟したリンパ球が増加する場合とで、急性リンパ性白血病と慢性リンパ性白血病とに分けられます。これらは骨髄やリンパ系組織の中で発症します(血液細胞の種類、骨髄やリンパ系組織のことについては「慢性骨髄性白血病」、「急性リンパ性白血病」の項を参照して下さい)。通常、血液の中に成熟したリンパ球が著しく増加した状態が慢性リンパ性白血病です。リンパ球の種類によりB細胞とT細胞とに分けられます。白血病細胞は、リンパ節、骨髄、脾臓などで非常にゆっくり増殖し蓄積します。 慢性リンパ性白血病は、小児には少なく、成人でも中年以降に好発します。頻度は年間、10万人に1~3人の発症率です。リンパ球のがんには、悪性リンパ腫や他の白血病がありますが、これらとは病態や治療法が異なります 。 慢性リンパ性白血病の原因はまだ明確ではありません。そのため危険因子や予防方法も明らかではありません。 症状 慢性リンパ性白血病の細胞は骨髄、リンパ節、末梢血の中で増殖しますが、細胞の増加による直接の症状はあまりみられません。しかし一般的には、白血病細胞が増殖することによりリンパ節や脾臓、肝臓が腫れてきます。T細胞性白血病の場合には、皮膚や中枢神経に転移しやすい傾向があります。また骨髄の中で白血病細胞が著しく増加した場合には、正常な血液が造られず、貧血や血小板減少による出血傾向などの症状がおこることがあります。またリンパ系の細胞の異常や免疫力の低下などにより、細菌やウイルスに対する抵抗力がなくなり、発熱や肺炎などの感染の症状が認められることがあります。白血病細胞 の増殖により体重減少、全身倦怠感、発熱、寝汗などの症状が見られることもあります。合併症として身体の抵抗力のもとである免疫の異常がおこることもあります。免疫の異常による溶血性貧血や、赤血球だけが少なくなる赤芽球癆(せきがきゅうろう)といった特殊な貧血、血小板減少がみられることもあります。 治療 慢性リンパ性白血病の治療の主体は、抗がん剤を用いた化学療法です。この他に、放射線療法や造血幹細胞移植あるいはモノクローナル抗体による治療が行われることもあります。すでに確立されている標準的な治療方法がありますが、完全に治すことはなかなか難しいのが実情です。そのため、さまざまな新しい治療方法が試みられています。新しい薬の臨床試験や、造血幹細胞移植を併用した大量化学療法の臨床試験なども試みられています。以下のように病気そのものに対する治療、及び病気に付随する合併症に対する治療があります。

1) 化学療法 化学療法は、抗がん剤が血流に乗り、全身に運ばれて白血病細胞を殺すため、全身療法と考えられています。抗がん剤には、注射や点滴、飲み薬などいろいろな種類があります。我が国で使用される主な薬は、抗がん剤であるシクロフォスファミド、ビンクリスチン、フルダラビンなどです。抗がん剤による副作用は、主に白血球、赤血球と血小板の減少(血液毒性)と、これに伴った感染、発熱です。また、吐き気、嘔吐、食欲不振、下痢、そして便秘などの消化器症状もみられることがあります。これらの副作用に対しては、いろいろな予防法、対症治療が進歩し、安全に治療が受けられるようになりつつあります。 抗がん剤以外では、生物製剤があります。生物製剤とは、すでに身体の中にある活性物質を実験的に合成し、自分の身体の抵抗力を増すようなかたちで使われるもので、現在悪性度が低いB細胞悪性リンパ腫の治療に承認されたモノクローナル抗体治療も使用可能となりました。これはリツキサンと呼ばれる薬剤で、B細胞の表面に出ている、CD20という抗原に特異的に結合するもので、非常に高い治療効果が報告されています。

2)放射線療法 多くの場合、慢性リンパ性白血病が原因で大きくなった脾臓や、リンパ節、腫瘤(しゅりゅう)などによる圧迫症状を緩和するため照射します。これは局所治療であり、対症治療のひとつです。

3)造血幹細胞移植療法 白血病に侵された骨髄を健康な骨髄に置きかえる治療法です。大量の抗がん剤や放射線照射により、骨髄細胞をなくしてしまいますので、白血球の型が完全に一致した兄弟または非血縁者の健康な造血幹細胞をもらい移植します。これは同種移植と呼ばれます。全身状態が良好で臓器機能が正常であれば、50歳までは施行可能とされています。

4)合併症の治療 感染に対しては抗生物質の投与などが行われます。自分の免疫の異常でおこる溶血性貧血などに対しては、免疫の異常を抑える目的でステロイドホルモン剤などの薬が使われることもあります。

 

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この記事を書いた人

 AXIS一宮店 トレーナースタッフ

愛知県一宮市のパーソナルトレーニングジム、アキシャストレーニングスタジオのトレーナースタッフ。