2019/06/05 Wed,
肘関節靭帯損傷について
こんばんは。AXISの宮城です。
今回は、「肘関節靭帯損傷」についてお話しします。
肘関節靭帯損傷
とは、スポーツ外傷や転倒などにより、肘関節を支える側副靭帯に損傷が生じることを指します。肘関節の内側と外側にある側副靭帯は、上腕の骨と肘から手首の間にある尺骨をつなぎ、肘関節が横方向に曲がらないよう制御する役割を担っています。
格闘技などのスポーツ活動中に、肘関節に強い外力を受けることで起こる外傷性側副靭帯損傷の多くは、肘関節の脱臼や骨折などに伴って生じます。
肘関節靭帯損傷には、上記のように一度の負荷により靭帯が断裂する外傷性のもののほか、症状が慢性に現れるものがあります。慢性の肘関節靭帯損傷の代表例は、一般的に「内側型の野球肘*」と呼ばれるスポーツ障害です。いわゆる内側型の野球肘とは、主に成長期の球児が投球動作を繰り返すことにより、内側側副靭帯がゆるんだ状態になることを指します。
一般的に用いられる「内側型の野球肘」とは、肘関節内側側副靭帯損傷だけでなく、回内・屈筋群筋筋膜炎や内側上顆骨端核障害などを含みます。
原因は外傷性肘関節靭帯損傷の多くは、肘関節脱臼や骨折と共に起こります。具体例としては、スポーツ活動中、肘を伸ばして手を地面につき転倒した場合や、柔道などで肘を反らせるような技を受けた場合などが挙げられます。このとき肘関節に外反ストレスがかかることで、内側側副靭帯が引き伸ばされ断裂することがあります。
一般に内側型の野球肘とも呼ばれる内側側副靭帯損傷は、主に成長期の球児(投手)が、肘関節を外側に反らせる投球動作を繰り返すことで起こります。肘関節に何度も外反ストレスがかかることで靭帯に小さな断裂が生じ、靭帯組織が引き伸ばされ、内側側副靭帯がゆるんだ状態になります。これにより慢性的な痛みなどの症状が生じます。
野球により慢性の内側側副靭帯損傷(内側型の野球肘)が生じている場合は、医師の指示のもと一定期間投球を中止し、腕の筋肉のストレッチや筋力訓練などを行います。また、安全に投球できるよう、医師の指導に従い肩など全身の状態を整えます。
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